マティス礼拝堂(ロザリオ礼拝堂)
私の外来に通院してる患者さんに堀内広治さんというプロのカメラマンの方がいらっしゃいます。その堀内さんが開院祝いにクリニックに写真を持ってきてくれました。写真についての詳しい説明はこちらにありますので、是非一読をお勧めいたします。この写真を診察室の前の待合に飾らせていただきました。マティスは19世紀から20世紀のフランスの画家で、フォーヴィスム(野獣派)の代表的な画家と言われています。その激しい色彩でピカソと並んで評されることの多い彼ですが、この写真は彼が晩年に住んでいたヴァンスにある礼拝堂(ロザリオ礼拝堂)の内部の写真です。彼はロザリオ礼拝堂の内装デザイン、上祭服のデザインを担当し、この礼拝堂はマティス芸術の集大成とされています。地元ではマティス礼拝堂と言われているそうです。礼拝堂は撮影禁止とされており、堀内さんは特別に許可されて撮影したとのことです。
私のスマホの写真ではうまく表現ができていませんが、実物の写真はとても美しくうちのクリニックのテイストにも合っていてとても素敵です。
ところで私は趣味でヴァイオリンを弾くのですが、マティスと最初に聞いたときに思い浮かんだのは、ヒンデミット作曲の「画家マティス」でした。しかし、よくよく調べてみるとこの「画家マティス」は16世紀ドイツの画家マティス・ゴートハルト・ナイトハルトの絵をモティーフに作曲しているとのことで、全く違うんですね。フランス人のマティスとヒンデミットはほぼ同時代に生きた人だったのでてっきりこのマティスのことかと思っておりました。
堀内さんの素敵な写真は現在診察室前の廊下(待合)に飾っておりますので、是非クリニックを訪れた際には見学して行ってください。