ミニエッセイ #2月1日
昨年も同じことを書きましたが、明日2月1日は都内の私立中学の入試初日となります。第一志望の入試にのぞむ子供たちも多いことと思います。
当院は中央区の日本橋大伝馬町というところにありますが、近くの日本橋富沢町というところにサピックスの東京校というのがあって、ここはサピックスの中心的な校舎ということを聞いたことがあります。そのためか、私が夜クリニックから帰宅するときに小学生が保護者と一緒に電車で帰っていく姿を見ることがよくあります。塾で勉強する子供たちも、送り迎えする親御さんたちも本当に大変だと思います。今年はコロナの流行が蔓延している中での受験になります。容易に感染する状況で受験までたどり着くだけでも大変だったと思います。
受験というのはオリンピックやコンクールなどとも似ていますね。それまでいい成績をとっていても、本番で力を発揮できないことがあります。逆に模試などでは悪い点数だったのに本番に強い人もいます。
第一志望に合格するのは3人に1人と聞いたことがあります。3年余り勉強してきて、結果が十分満足いくものでないことが往々にしてあるということです。
(昨年も書きましたが)「結果がすべてではない」と何度強調してもしすぎることはありません。
自分も受験や試験が最高に苦手で、落ちたことは数限りなくありますが、受かったのは数えるほどしかありません。しかしその苦い思い出はその後の人生の糧になっていることは間違いありません。
是非親御さんも明日は緊張の一日を過ごすことと思いますが、受験したことを誉めてあげて抱きしめてあげてほしいと思います。
明日はひとりひとりがベストが尽くせることを祈っています。