下肢浮腫
足のむくみ(下肢浮腫)が気になる方へ
足のむくみ(下肢浮腫)は、夕方になると靴がきつくなる、靴下の跡が残る、足が重だるいといった症状としてよく見られます。長時間の立ち仕事やデスクワーク、疲労などで一時的に起こることもありますが、なかには心不全、腎臓の病気、肝機能障害、静脈の病気、深部静脈血栓症(DVT)など、重要な病気が隠れていることもあります。
下肢浮腫(むくみ)の定義と状態
足のむくみとは、血管の中にある水分が血管の外へ移動し、足やすねの皮下組織に過剰にたまった状態です。医学的には浮腫と呼ばれます。単なる疲労だけでなく、体の異常を知らせるサインであることがあります。
むくみが発生する主なメカニズム
むくみは血管と組織の水分バランスが崩れることで起こります。主な仕組みとして以下の4つが挙げられます。
| 静脈圧の上昇 | 血液を戻す力が弱まり、血管内の圧力が高まって水分が漏れ出します。 |
|---|---|
| 血液中のタンパク低下 | 血液中のタンパク質(アルブミン)が減り、水分を血管内に保持できなくなります。 |
| 血管透過性の亢進 | 血管の壁から水分が漏れ出しやすくなる状態です。 |
| リンパの流れの障害 | リンパ管による水分の回収がスムーズにいかなくなります。 |
むくみの範囲による原因の見分け方
足のむくみを評価するうえで、片足だけなのか両足ともなのかという点は非常に重要です。両足に出る場合は全身性の病気、片足の場合は局所的な病気を疑う必要があります。
両足に症状が現れる場合
両足のむくみでは、心不全、腎不全、肝疾患、低アルブミン血症、薬剤性浮腫、慢性静脈不全などが主な原因です。また、高齢者の方では活動量の低下による廃用性浮腫も多く見られます。
片足だけに症状が現れる場合
片足だけのむくみは、深部静脈血栓症、蜂窩織炎(ほうかしきえん)、静脈閉塞、リンパ浮腫などが原因となります。急に腫れて痛みがある場合は深部静脈血栓症の可能性もあり、早めの受診が大切です。
血栓の有無を調べるDダイマー検査
Dダイマーは血栓(血の塊)が分解されたときに血液中に増える物質で、深部静脈血栓症や肺塞栓症を疑う際の参考になる指標です。ただし、感染症や炎症、手術後などでも数値が上昇するため、数値だけで確定診断を下すことはできません。
原因特定のための精密検査
当院では、足のむくみの原因を詳しく調べるために、必要に応じて以下の検査を実施しています。
- 血液検査(肝機能、腎機能、栄養状態の確認)
- 尿検査(タンパク尿の有無など)
- 心電図・胸部レントゲン(心不全の兆候の確認)
- 下肢静脈エコー(血栓や静脈の逆流を確認)
日常生活で取り組める予防策と改善方法
むくみを予防・改善するためには、日頃のセルフケアが欠かせません。以下のポイントを意識して生活しましょう。
-
休息時の工夫
就寝時や休憩中に足を少し高くして休むことで、血液の還流をスムーズにします。 -
定期的な運動
長時間同じ姿勢でいることを避け、ウォーキングなどの歩く習慣をつけてふくらはぎの筋肉を動かします。 -
塩分控えめの食事
塩分の摂りすぎは体内に水分を溜め込む原因となるため、控えめな味付けを心がけましょう。 -
水分の摂りすぎに注意
健康のために水を多く飲むことが勧められることもありますが、心不全や腎機能低下がある場合には水分を摂りすぎることでむくみが悪化することがあります。のどの渇きや体調に合わせて、過剰な飲水にならないよう注意しましょう。
日本橋・小伝馬町周辺で足のむくみにお困りの方へ
足のむくみは単なる疲れと放置せず、身体からの重要なメッセージとして捉えることが必要です。日本橋、小伝馬町、馬喰横山、東日本橋周辺で足のむくみや腫れが気になる方は、当院までお気軽にご相談ください。
