メニュー

あけましておめでとうございます

[2021.01.04]

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて昨年は新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年でした。今年も年末年始にかけて「陽性患者」の増加が止まらず、入院患者を受け入れている病院でも医療体制がひっ迫しているとの報道がなされております。残念ながら今年もコロナとの付き合いは続くことになりそうです。

1年のはじまりということで、当院としての目標を掲げたいと思っています。

「新型コロナウイルス感染症」に取り組みます

まずはやはり「新型コロナウイルス感染症」に対する取り組みを揚げたいと思います。

当院で新型コロナウイルス感染症に対して何か特別なことができるわけではありません。しかし、これだけ日常生活に影響を及ぼしている感染症に対して、医療機関として全く無関心というのも不自然ですし、当院としても何らかの取り組みをしたいと思っています。

(1) 「感染しない」「感染させない」

まずは基本ということで、「感染しない」「感染させない」ことを意識することです。3密は大変有名になりましたので皆様はご存知のことと思います。↓ ひきつづき3密を避けることが重要です。

ただ、昨年の秋からは下記のような「5つの場面」について注意喚起がなされています。こちらのほうも皆様にはご注意いただきたいと思っています。

5つの場面はしばしばクラスター発生の場面としてあげられるものです。よく覚えていただければと思っています。

(2)「新型コロナウイルス」への正しい知識を身に着けること、そしてその啓蒙を行うこと

また、上記と関連することとなりますが、「新型コロナウイルス」への正しい知識を身に着けること、そしてその啓蒙を行うことも重要です。

・患者さんの中には新型コロナウイルスを恐れるあまりに、人と会うこともなく、外出もままならず、精神的にも非常に不安定な状態になっている方もいるとのこと報道もあります。

・一方で、新型コロナウイルスは「ただの風邪」だと恐れるに足りないという主張するような人々もいます。また、「インフルエンザ」と比べてそれほど重篤にはならないという話もあります。これらの話はやはり極端な考えであると思っています。「新型コロナウイルス」は「ただの風邪」でも「インフルエンザ」でもなく、あくまでも「新型コロナウイルス」ですので、正しい知識と対応が必要だと思っています。

・日本赤十字社のサイトには、2020年3月に 新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~ というお知らせが載っております。

この内容は新型コロナウイルス発生から1年以上たった今なお示唆に富んだものとなっています。是非一度こちらのスライドを眺めてみてください。

日本赤十字社のサイトはこちら 

ダウンロードはこちらから 

(3)新型コロナウイルスのワクチンに対する情報をお伝えします

最後はワクチンについてです。昨年末から英国、米国をはじめ多くの国で新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されました。つい先日には感染症学会から新型コロナウイルスのワクチンに対するガイドラインも日本で発表されております↓。おそらく日本でもワクチン接種が開始されるでしょうから、このことについてもブログで取り上げたいと思っています。

新型コロナウイルス感染症ののワクチンのガイドライン

循環器疾患の診断、治療、啓蒙

目標の2つ目は、本来の専門である循環器疾患の診断、治療、啓蒙にきちんと取り組みたいということです。

こちらのニュースによると 2019年の世界の死因のトップ10の1位は虚血性心疾患だそうです。虚血性心疾患とは狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患のことを指し、まさに私の専門とする循環器疾患のことです。また、第2位にあげられている脳卒中も主に高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病から動脈硬化を起こしその結果生じる疾患といってよいと考えられます。

実は昨年12月は当院にも循環器の緊急疾患が多く受診されました。緊急治療が必要な方々はみなその後大学病院をはじめとした基幹病院にお願いすることができました。冬は心臓疾患の急患が多い季節ですのである程度は予想されたことですが、新型コロナウイルスの流行と重なると今後は受け入れ先もなかなか難しくなってくるのではないかと懸念しております。

これらの循環器疾患はやはり生活習慣病のコントロールが大事になってきます。冬場に発症を防ぐためにも普段からのコントロールが大事になってきます。今年は春以降に、心臓病を防ぐための「心臓・血管ドック」を開始しようと考えております。

さらに循環器疾患や高血圧・脂質異常症・糖尿病をはじめとした生活習慣病においても日々新しい知見が発表されています。

例えば、2020年8月にNew England Journal of Medicineに発表された論文によると、抗炎症薬として昔から知られているコルヒチンが慢性冠動脈疾患患者さんの心筋梗塞の再発や死亡率を下げることが報告されています(下記参照)。このような新しい知見を皆様に紹介すること、検査や治療に生かすことが当院の使命であると考えています。

今年一年も大変な一年になると思いますが、心身の健康を保ちつつ乗り越えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME