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子宮頸がんワクチン接種について

[2022.05.08]

子宮頸がんについて

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(以下、「HPV」という。)が持続感染し、数年から十数年後に病変して子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんです。自覚症状がないまま発症・進行することが多く、発見が遅れると、妊娠、出産に影響を及ぼすだけでなく、命にかかわることがあります。
国立がん研究センターによると日本では年間約1万人が子宮頸がんと診断され、約2,800人が死亡しており、患者数・死亡者数とも近年増加傾向となっています。とくに最近では若い世代で患者数が多くなってきています。

HPVは特殊なウイルスではなく、多くの人が感染しその一部が子宮頸がんを発症します。100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの50-70%はHPV16,18型の感染が原因です。
子宮頸がんのうちHPV16型、18型によるものはHPVワクチンの接種により予防できますが、すべての型の感染を防ぐことはできません。

日本で承認されているHPVワクチン

国内で承認されているHPVワクチンは2価と4価の2種類があります。2価ワクチンは子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対するワクチンです。一方4価ワクチンは16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対するワクチンです。これらワクチンはHPVの感染を予防するもので、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められません。したがって、初めての性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です

日本で使用される子宮頸がんワクチンの種類

接種対象者

小学6年生から高校1年生相当年齢の女子

接種期間

小学6年生の4月1日から高校1年生の3月31日まで

いずれのワクチンも性交渉を経験する前に接種を始めることが望ましく、半年間で3回、筋肉注射で接種します。定期接種の対象年齢は小学6年生~高校1年生相当の女子です。標準的には、中学1年生までに3回受けるようにしましょう。

積極的な接種勧奨について

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は、平成25年(2013年)6月14日付けの厚生労働省通知に基づき、積極的な接種勧奨を差し控えていましたが、令和3年(2021年)11月26日付けで同通知が廃止されたことに伴い、積極的な接種勧奨を行うことが決定しました。令和4年度より定期接種対象者に対する個別勧奨を実施することとなりました。当院でも接種可能です。

キャッチアップ接種について

平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(1997年4月2日~2006年4月1日)の女性の中に、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年生~高校1年)の間に接種を逃した方がいらっしゃいます。その方々に改めてHPVワクチン接種の機会をご案内しております。詳しくはこちらをご覧ください。

ワクチン接種について

対象者

接種日現在、中央区に住民登録のある、小学校6年生から高校1年生相当の女の子
(中央区以外の方も、東京区内で接種券のある方は接種可能です)

令和4年度(2022年度)は、平成18年(2006年)4月2日~平成23年(2011年)年4月1日生まれの方

接種費用


無料です。

持ち物


当日は、つぎの書類をお持ちください。
1.接種券シール

2.予診票

3.母子健康手帳

4.同意書(必要な方のみ)

接種時に13歳以上の方は、予診票の保護者記入欄と同意書の両方に保護者が署名し、接種当日持参すれば、保護者の方の同伴なしでも予防接種を受けることが可能です。ただし、他の予防接種と同じように、ワクチン接種後に失神等の反応が現れることがあります。失神による転倒などを防ぐためにも、原則、保護者の方が付き添うようにお願いいたします。

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