お餅の安全な食べ方
お正月はお餅を食べますね。その際にはのどに餅を詰まらせないよう注意が必要です。また、万が一詰まった場合の対処法を知っておくと安心です。
<のどに詰まらせないための予防策>
1. 一口サイズに切る
・おもちを食べる前に、食べやすい一口サイズに切っておくと安全です。高齢者や子どもには、直径1.5cm程度の丸い形や、小さな四角形にすると安心です。
2. よく噛む
・おもちは粘りが強いので、必ず十分に噛んでから飲み込むようにします。
3. 飲み物と一緒に食べる
・お茶や水などの飲み物と一緒に食べると、喉を通りやすくなります。
4. 急いで食べない
・慌てずゆっくり食べることで、詰まらせるリスクを減らせます。
5. 高齢者や子どもには調理したものを提供しましょう
・噛む力や飲み込む力が弱い高齢者や子どもには、小さく切って柔らかく調理したおもちを提供するのがおすすめです。
<万が一、詰まらせた場合の対処法>
1. 咳を促す
詰まった場合、本人が咳をしているなら、無理に背中を叩かず咳を続けさせます。咳で異物が自然に出ることがあります。
2. 背部叩打法(背中を叩く)
・詰まって息ができない場合、次の手順で対応します:
・本人を前かがみにさせる(頭を下げる姿勢)。
・肩甲骨の間を手の付け根で強く叩く(5回まで)。
3. 腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)
・背部叩打法で改善しない場合:
・背後から本人を抱えるように立ち、片手を握り拳にしてへその少し上に当てる。
・もう一方の手で握り拳を覆い、上方向に強く圧迫する(5回まで繰り返す)。
4. 救急車を呼ぶ
・詰まりが解消せず、呼吸が困難な場合は速やかに救急車(119番)を呼びます。その間、背部叩打法や腹部突き上げ法を続けてください。
<高齢者や子どもの場合の注意点>
・高齢者: 事前にもちを柔らかく煮る、あらかじめ細かく切るなど工夫を。
・子ども: 子どもには小さく切り、十分に冷ましたもちを与え、そばで見守りながら食べさせる。
もちを安全に楽しむために、これらの予防策と対処法を覚えておきましょう。安心しておもちを楽しむことができますよ!