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🎻 芸術の秋に出かけた4つのコンサートのご紹介

[2025.11.15]

芸術の秋ということで、ここ最近、音楽関係の舞台に足を運んだり、自ら演奏会に参加する機会が多くなりました。少しまとめてご紹介させていただきます。


オンディーヌ室内管弦楽団 第70回定期演奏会

2025年9月28日(日)/横浜市青葉区民文化センター フィリアホール
指揮:茂木 大輔
ヴァイオリン独奏:渡辺 紗蘭
曲目:

  • シュポア:《試験》序曲
  • ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
  • モーツァルト:交響曲第41番《ジュピター》

高校の同窓会LINEで案内があり、同級生がフルートで出演すること、そして以前共演して素晴らしい演奏を聴かせてくださった渡辺紗蘭さんがソリストということで、今回が初めての訪問となりました。

オンディーヌ室内管弦楽団は東工大OBを中心とした歴史のあるオーケストラで、演奏は落ち着いたまとまりがあり、安心して聴けるものでした。そして何より、渡辺紗蘭さんのブラームスが圧巻。激しさの中にも雑音のない端正な音色、情感あふれる表現力に心を奪われました。ブラームス協奏曲でここまでの演奏を聴ける機会は、プロでもなかなかないのではないかと感じました。終演後、たまたま持っていたヴァイオリンケースにサインをいただき、良い記念になりました。


モーツァルト・シンフォニー・オーケストラ 第44回演奏会

2025年10月19日(日)/トッパンホール
指揮:末廣 誠
ソプラノ:隠岐 彩夏
プログラム:

  • モーツァルト:《劇場支配人》序曲
  • 《フィガロの結婚》より〈恋人よ、早くここへ〉
  • 《コジ・ファン・トゥッテ》より〈岩のように動かず〉
  • ミサ曲 ハ短調 K.427より〈Laudamus te〉
  • ベートーヴェン:バレエ音楽《プロメテウスの創造物》より抜粋

こちらは、普段参加しているFAF管弦楽団で共演したヴァイオリンのDさんに誘われ、ファーストヴァイオリンで出演しました。
練習期間は約1か月。アマチュアとしてはかなり短い準備期間ですが、皆さん集中力が高く、一体感のある良いアンサンブルになりました。

指揮者の末廣誠先生は、私が北大生の頃に札幌交響楽団で指揮をされており、演奏会に足を運んだことがあります。また帯広交響楽団にエキストラ参加した際にも共演した記憶があります。30年ぶりにご一緒しましたが、印象は全く変わらず、颯爽として洗練された音楽作りに感銘を受けました。

メインはベートーヴェンの《プロメテウスの創造物》。一見マイナーですが、実際に弾いてみると非常に可愛らしく魅力的な曲で、舞台上でも楽しく演奏することができました。
特にアンコールで演奏したモーツァルト《ディヴェルティメント K.136》第3楽章は、ヴァイオリンが生き生きとまとまり、個人的にも一番楽しめた瞬間でした。


FAF管弦楽団 第68回定期演奏会

2025年11月3日(月・祝)/ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:米津 俊広
曲目:

  • モーツァルト:《皇帝ティートの慈悲》序曲
  • モーツァルト:交響曲第40番
  • ブルックナー:交響曲第9番

所属しているFAF管弦楽団の定期演奏会です。今回、初めてコンサートマスターを務めました。いつもとやることは大きく変わらないものの、せっかくの機会なので北大時代の同級生・後輩にも声をかけ、ヴァイオリンで数名参加してくれました。

ブルックナーは「弾きたい」と思う方が多い曲ではありませんが、今回は「ぜひ参加したい」と言ってくださる方も多く、大変心強く感じました。

指揮の米津先生はブルックナー愛にあふれる方。本番前日の夜に胃腸炎を発症され、当日は体調が最悪だったと伺いましたが、まったくそれを感じさせない指揮で、心に残る良い演奏会になりました。


柏交響楽団 第84回定期演奏会

2025年11月8日(土)/柏市民文化会館 大ホール
指揮:米津 俊広
曲目:

  • チャイコフスキー:幻想序曲《ロメオとジュリエット》
  • プーランク:バレエ組曲《牝鹿》
  • ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 Op.44

FAFの演奏会に聴きに来てくれた北大時代の後輩から「来週、柏交響楽団でも米津先生が振ります」と連絡をいただき、ちょうど柏の病院に入院している母のお見舞いも兼ねて訪れました。

柏市民文化会館は、母のピアノ教室の発表会や高校の合唱祭で何度も足を運んだ思い出のホールです。高校卒業以来で約40年ぶりの訪問となりましたが、驚くほど昔のままの雰囲気が残っており、とても懐かしく感じました。

クラシック専用ホールとは違い、響きは少しドライですが、演奏者の皆さんは丁寧に音楽を作り上げており、良い時間を過ごすことができました。
米津先生はこの日も胃腸炎の影響があり「前日になってようやく良くなった」とのお話でした。やせ型の先生がさらに痩せて見えたのは気のせいではなかったようです。


最後に

芸術の秋は、良い音楽に触れるたびに心が豊かになる季節だと改めて感じました。
皆さまもぜひ、この季節ならではの文化体験をお楽しみください。

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