血糖測定
Free Style リブレの勉強会
先日院内の勉強会でFreeStyleリブレの説明会がありました。FreeStyleリブレは持続的に血糖測定が可能となる測定器です。(下記参照)
糖尿病治療中の方にとって血糖値のチェックは非常に重要です。しかし、これまでは指先に針を刺すことで血糖チェックをすることが基本であり、インスリンを1回/日打つ場合、保険上は血糖チェックは1回/日が限度となっています。
このFree Style リブレを用いることによって理論的には任意の時間に血糖値を知ることが可能となります。このことが患者さんの糖尿病治療に与える影響は非常に大きくなると考えます。
最近の糖尿病の治療は大きな変革期を迎えていいます
最近の糖尿病治療は以前と大きく変わってきました。
以前はHbA1cコントロールが糖尿病治療の最大の目標となっておりましたが、ACCORD試験(N Engl J Med. 2008 Jun 12;358(24):2545-59)によって必ずしも厳格なコントロールが心血管イベントを抑制しないことが分かってからは、年齢や合併症によっては以前より目標のHbA1cが緩くなってきています。
低血糖を防ぐことが合併症予防には重要です
HbA1cがよいことが必ずしも心血管イベントを抑制しない原因として考えられているのが、低血糖の発現です。以前より糖尿病治療の主役であったSU剤はしばしば低血糖を引き起こします。また、とくに高齢者の場合潜在性の低血糖を起こすことが知られており、このことが心血管イベントを引き起こす原因とされています。そのため現在の糖尿病治療は低血糖を起こさない薬剤をもちいることが主流となってきています。
現在の糖尿病の治療については別の機会にお話しますが、FreeStyleリブレは低血糖を起こしていないのかモニターするには非常に有効です。アボット社のホームページに掲載されている↓の血糖の日内変動も非常に興味深い症例です。
インスリンやGLP-1製剤を使用中の方で、血糖コントロールが上手くいっていない方、糖質制限食などを行っている方など、ご興味のある方は是非ご相談ください。
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