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ミニエッセイ #ショパンコンクール2021

[2021.07.18]

あと数日で東京オリンピックですね。色々と問題がありますが、アスリートの方たちは是非日頃の力を出し切ってほしいと思っています。ところで以前こちらでコメントしたショパンコンクールですが、7月12日よりすでに始まっています。とはいってもこちらは「予備予選」。10月から始まる一次予選へ進むための予選です。

「予備予選」という言葉は、ダメダメな人をふるい落とすというようなイメージがありますが、実際にはほとんどの人が予備予選からのスタートです。前回のファイナリストである小林愛実さんも今回も予備予選から。そう言えば前回の覇者のチョ・ソンジンも前回予備予選からのスタートでした。チョ・ソンジンは15歳で浜松国際ピアノコンクールに優勝して、17歳でチャイコフスキーコンクールも3位だったのにです。今回は9名ほど予備予選免除されておりますが、全員が国際コンクール優勝か2位までの人です。とても厳しい基準ですね。

メンバーをみると中国・韓国・日本人が多いようですね。また国籍は色々ですが、アジア系が多いのも特徴です。自己紹介のビデオを見ることができますが、母国語で話をする人もいれば英語でしゃべったり、反田さんはポーランド語?で自己紹介されています。映像は自分でアレンジ?しているようで個性がとても出ますね。日本人の自己紹介ではほとんどが練習をグランドピアノで行っていますが、外国の方の中にはアップライトのしかもひどい音程のピアノでの練習風景も入っていて、ハングリーさを感じました。

2010年からYouTubeでライブ中継されていますが、今回もこちらでライブ中継されています。今回から?チャットも書き込むことができるようで、応援のメッセージがライブに合わせて書き込まれていて一緒に参加している気になります。
日本人は出場者も多いですがファンも多いのか、書き込みも多く関心の高さが伺えます。

すべてではないですがパラパラと拝見して、皆さん本当に上手です。これで順位をつけることは本当に大変ですね。予備予選で半分くらい落ちるとのことですが、正直言って“運”もかなりあるように思います。

出場者のメンバーを見ると、YouTuber?として有名な“かてぃん”こと角野隼斗さんや医学生である沢田蒼梧さんなどもいらっしゃって、本当に世の中には才能豊かな人たちがいるものだと改めて感じています。

YouTubeは奏者の指まではっきりと映し出しており、奏者の中には指を震わせながら弾いている人たちも少なくありませんでした。ピアノという楽器の特性上その震えは必ずしも音に影響はしませんが、彼らの真剣さを見たような気がしています。

ピアノファンの方は是非いちどこちらのライブ映像を見てみてください。

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