Chat GPT
久しぶりの院長ブログとなります。
最近巷ではChat GPTについてのニュースがさかんに報じられています。
例えば、「Chat GPTでホワイトカラーの9割以上の仕事は無くなると思った」とホリエモンが述べただの、あのイーロン・マスクが「Chat GPTの開発競争を停止しろ」などのニュースが世界をめぐりました。
Chat GPTはアメリカのOpenAI社が開発した人工知能チャットポットで、幅広い分野の質問に人間が自然と感じるような回答を生成することを特徴としています。
その正確性は例えば日本の医師国家試験の55%を正解できたことや、アメリカ統一司法試験(UBE)では人間の受験者の90%を上回るスコア、生物学オリンピックでは人間の99%を上回るスコアなど、さまざまなテストで驚異的な成績を収めていることが報告されています。
Chat GPTによってなくなる仕事も挙げられています。●カスタマー・サービス・エージェント●データエントリークラーク●翻訳者・通訳者●コンテンツライター●研究補助員
●校正者・編集者●ソーシャルメディアマネージャー●コールセンターオペレーター
●旅行代理店●パーソナルアシスタント
これらはAIの発展によって自動化にとってかわられるのではないかと推測されています。このほかにも税理士、社労士、司法書士・行政書士、弁護士などの仕事の一部が取って代わられる可能性があります。
ChatGPTはすでに色々なアプリに導入されています。例えばMicrosoft BingのチャットではすでにChat GPTが検索エンジンに導入されています。
ちなみに、Bing のチャットで「BingはChat GPTを導入していたんですね?」と聞いてみたところ、「はい、BingはChat GPTを導入しています。Chat GPTは、自然言語処理の技術で、人間と自然に会話できるように設計されています。😊」と答えてくれました。
他にもすでに導入されているアプリも多数あるようです。
こうなると我々医師の仕事も一部はAIに取って代わられる可能性があるのではないかと私は思っています。
Chat GPTはこれまでのAIと同じように過去の多くのデータから答えを見つけ出すということが得意でしょうから、例えば過去にこのような報告があったという検索、あとはレビューなども簡単に作成することもできるでしょう。また、具体的な質問をすることによってある程度個人の質問に答えることが可能になると思われます。
同じ医療分野では「ChatGPT」で新着論文を要約し、毎朝レポートメールを自動送付などの使い方をしている医師がいるようですし、私が使った感じでは患者さんへ病気や治療法の説明をするには非常に有用だと思いました。
しかしながらあくまでもこれまでのデータから答えを導き出すということが現状ですので、新たな技術や新たな知見を生み出すことはまだ難しいのではないかと考えます。
新しい技術が開発されるとそれを悪用する人が出てくることは問題ですが、ヘルスケア分野において正確な診断と治療に役立つものであれば是非積極的に導入したいものだと思います。