自粛期間中ですが、循環器疾患には注意してください
久しぶりの更新になります。新型コロナウイルス感染症の新規感染患者さんもここのところようやく減少傾向となってきております。
このままどんどん減少していくのか、それとも自粛の解除で再び患者さんの数が増加するのか、まだまだ分からないことが多いのですが、感染には気をつけながらも社会活動を再開すべきだという私の考えに変わりはありません。
最近では新型コロナウイルス感染症が血栓症と関係があるらしいとの報告も相次いでおり、呼吸器や感染症としての側面で考えてきた疾患が、いよいよ?循環器疾患と関連しているのではないかと思われ、この点についてはいつかまとめて院長ブログで言及したいと思っております。ところで最近少し気になることがあり、院長ブログを更新させていただきました。
自粛要請があり患者さんの病院受診控えが指摘されています。
もちろん不要不急の受診控えは問題ないのですが、先日続けざまに急性心筋梗塞の方が当院に受診されました。当院に狭心症の方が受診することは時々あることですが、急性心筋梗塞の人が受診されることは少なく、さらに立て続けに受診することはほとんどありません。お一人は症状が出るようになってからそれほど時間がたっておりませんでしたが、もう一人は2月ころから症状があったのを我慢していてようやく受診されたようです。恐らく自粛要請もあり病院受診をするのを控えていたものと思われます(受診前に受診してよいか電話で相談もありました)。当院のような小さなクリニックの場合は緊急性のある疾患はそれほど多くはないのですが、今はコロナ対応があり大きな病院に受診することに躊躇されていたのでしょう。
急性心筋梗塞をはじめとした循環器疾患は一刻を争う疾患が多く、受診控えが命にかかわる可能性もあります。最近では新型コロナウイルスの対応のために、ほかの疾患の治療が行われなくなることが問題となってきているようです。やはり何らかの症状がある場合は、病院やクリニックへご相談の上、早めに受診していただいたほうがよいかと考えます。
どのような症状に緊急性があるのかはなかなか判断が難しいところですが、例えば「冷や汗をかく」「軽い労作で症状が悪化する」「だんだん頻度が多くなっている」「なかなか症状が良くならない」などが早めの受診の目安でしょうか?もし判断ができない場合は、今は初診でもオンライン診療が可能となっておりますので、そちらで相談していただいても結構です。是非ご検討ください。